Evangealion【good news】


 

 

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。

わたしがあなたがたを休ませてあげます。

 

わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、

わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。

 

わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。  聖書(マタイ・11:28~)

 


◆ 足 跡

ある夜、私は夢を見た。


私は小高い丘に立ち、これまで歩んで来た

 

人生の砂丘を振り返って眺めていた。

永遠と刻まれた自分の足跡と並んでもう一組の足跡がついていた。

 

 


それは、


「わたしは決してあなたを離れない」と

 

                      約束して下さった主ご自身のものだった。

 

 

しかし、足跡はところどころ一組しか無かった。


それは、私が最もつらく、苦しかった時、悲しみのどん底にあった時だった。

私は驚いて主に尋ねた。


「私があなたを最も必要としていた時、どうして私を見離されたのですか?」 

主は答えられた。


「愛する我が子よ、わたしは一度もあなたから離れたことはない。


あなたが試みに会って苦しんでいた時、そこに一組の足跡しか見えないのは、


わたしが、あなたを背負って歩いたからだ。」

 


◆ 病者の祈り

 

 

大事を成そうとして、力を与えて欲しいと

神に求めたのに、
慎み深く従順であるようにと、弱さを授かった。

 

 

 

より偉大な事が出来るように健康を求めたのに、
より良き事が出来るようにと、
病弱を授かった。



幸せになろうとして、富を求めたのに、
賢明であるようにと、
貧困を授かった。

 

 


     世の人々の賞賛を得ようとして、権力を求めたのに、

     神の前にひざまずくようにと、
     弱さを授かった。



     人生を享楽しようと、あらゆる物を求めたのに、
     あらゆる事を喜べるようにと、
     命を授かった。



     求めた物は、1つとして与えられなかったが、

     願いは全て、聞き届けられた。



     神の意に沿わぬ者で、あるにもかかわらず、

     心の中の言い表わせない祈りは、すべて叶えられた。

 


     私はあらゆる人の中で、最も豊かに祝福されたのだ。

 

 


◆ 最上の業

 

 

この世の最上のわざは何?

 

 

楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、


しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、


従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。

 

 

若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、

 

人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、


弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。

 

 

 

老いの重荷は神の賜物。


古びた心に、これで最後のみがきをかける。 まことのふるさとへ行くために--。


おのれをこの世につなぐくさりを、少しづつはずしていくのは、真にえらい仕事--。


こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。

 


神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。 それは祈りだ--。


手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。

 


愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。


すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。

 


「来たれ、わが友よ。われなんじを見捨てじ」と--。